5日め。
この日は、ホテルでまったりすることにした。
ホテル前のビーチは、波も落ち着きハラ〜ムネ。
ただし時折頭オーバーのセットも入る。
ブレイクは相変わらずホレホレの速め。
上手いバリニーズはそんな波でもグングン加速して抜けて行く。
オレにはそんな技術はなく、テイクオフしてワンターンでスープに捕まる。
ただ波にパワーがあるので、スープでも波打ち際まで走れる。
あんまりかっこよくないがロングライド。
午前中に1ラウンド済ませて、ホテルのプールでちゃぷちゃぷしてから昼寝。
ホテルを出て近所のワルンへ。
ミーゴレン(焼きそば)をビンタンで流し込んでまたプールへ。
午後も軽く海に入ってまたプール。
この晩は、レギャンの街中のレストランで食事することにした。
街に出ると何やら暗い。
地区一体が停電ようだ。
大きなホテルやレストランは自家発電に切り換えて電気を確保しているが、通りに並ぶ小さな露店はろうそくで灯りを取っている。
いつもの猥雑な通りが、今夜はひっそりして見える。
なんか新鮮。
目的のレストランはちゃんと電気を確保している。
店内に入って、エビとスナッパー(鯛の仲間)のグリルを注文。
1kg1000円という価格設定。
920gのスナッパーを選んで調理してもらう。
出てきたのがこちら。
デカい。
美味い。
ビンタンが進む。
6日め。
口コミで情報を仕入れたお店のナシチャンプルを食べに行くことにした。
クロボカンという街にあるパサール(市場)の中にあるらしい。
タクシーで近所まで行ってお店をさがす。
見つけて入ったお店は英語が通じないらしい。
身振り手振りでナシチャンプルとビンタンを注文する。
ここのナシチャンプルは過去最高にうまかった。
唐辛子も効いててヒィ〜ハ〜、辛うまい。
クロボカンからスミニャックは家具屋や雑貨屋が並ぶ。
ところどころ冷やかしながら歩いて回る。
素敵なバリ家具もあるがさすがに家具は買って帰れない。
ホテルに向かって歩けるところまで歩いて、疲れたらタクシー拾おうといいつつ、結局ホテルまで約4kmぐらいを歩いた。
途中で入った裏道は、表通りとは違い、なんだか静かで、別の国に来たみたいな不思議な感じだった。
たぶん20年ぐらいのバリってどこもこんな感じだったんじゃないだろうか。
ホテルに戻ると悲しい報せが届いていた。
友達が海で亡くなったらしい。
つい先日、一緒に鴨川で波乗りして、また行こうと言って別れたのに…。
日本に電話やメールして葬儀の日程など教えてもらい、インターネットで電報を手配した。
翌日行くはずだったサーフガイドもキャンセルした。
なんだかそんな気分じゃなくなったから。
一通りの手続きを済ませると、夜も10時近くなっていた。
近所のワルンまで行って食事をすることにした。
席に座って料理を待っていると、英語で「隣空いてますか?」と言われて顔も見ずに「ノープロブレム」と答える。
隣に座ったのはオーストラリア人の旦那と日本人の奥さんのご夫婦。
「あ、オレ日本人ですよ」
と答えると
「ホントに?バリニーズと日本人のカップルかと思った〜」
と言われてしまった。
とにかくこの奥さんがすごい。
今はオーストラリアのパースに住んでいて、4年ぶりのバカンスでバリに1ヶ月滞在していたらしく今夜帰るらしい。
どんだけ金持ちなんだと思ったら、旦那さんがコックらしく、行く先々のリゾートホテルで働いて滞在費を賄いながら転々としていたらしい。
しかも旦那さんは六本木のグランドハイアットで働いていたんだとか。
すごい。
バカンスと言うより、電波少年?
他にも、柏におばあちゃんがいるから帰国したら柏で会いましょうとか、mixiやってたらマイミクになってとか…とにかく、話に圧倒されて、ふさぎこんでいた気持ちも少しは晴れた気がした。
出会いってすごい。
7日め。
自分はサーフガイドをキャンセルしたが、奥はエステの予約があったのでそのままエステに行かせて、一人で海辺でぼーっとした。
夜はホテル内の和食レストランで鉄板焼き。
レアに焼いた牛肉が超うまい。わさび醤油で食べた。やっぱオレ日本人だ。
最終日。
ガルーダの成田行きの便は、去年までジャカルタ経由だったが、今年から直行便になったので、出発が深夜となる。
部屋はレイトチェックアウトで18時まで使えるし、お迎えは22時に来るので、最終日も丸一日過ごせる。
午前中に最後の波乗り。
昼は、海岸沿いのシーフードレストランに行く。
レストラン内を猫がうろちょろしていたので写真撮ろうとしたら威嚇してきた。
エビの尻尾をあげたらなついた。現金なヤツだ。
夕方まで、ホテル内の海が見えるガゼボに横たわりまったりする。
チェックアウト後に、クラブラウンジで最後の飲み放題を堪能して、街スパへ行く。
ここの街スパに来るのは、2年間で4回目となる。
ねーちゃんたちはおしゃべりでやたらうるさいが、1時間550円なのでついつい通ってしまう。
「また来年、来るよ」
とお愛想を言って店を後にする。
これで、今回の全行程が終了。
今回バリに来る前は、「そろそろ別の国に行こうかなぁ」と思っていたが、帰る頃には「またバリでいいかも」と思ってしまった。
たぶんまた来ちゃうんだろうな…。