北軽井沢にて 後編
セットしたアラームより先に目が覚める。
テントの中はすでに明るい。
テントのジッパーを開けて、外に出ると柔らかな朝の陽射し。
場内では、どこからかコーヒーの香り。
朝食の準備を始める人、犬を散歩させる人…。
長閑な朝の光景。
昨晩、焼酎をメインにやっていたからか、すっきりしている。
コーヒーをお呼ばれする頃には体もすっかり目覚めた。
シングルバーナーにユニフレームのマルチロースターをセットして、イングリッシュマフィンをトーストしていただく。
センターハウスではケンさんが、特別サービスのCampbellのコーンスープをサーブしはじめた。
スープ皿やマグカップを持って並ぶ姿は、炊き出しの配給みたいでちょっと可笑しい。
キャンプ場では、何もしないでゆったりと過ごしたい派ではあるが、どうもスラックラインにハマってしまったらしい。
朝食をすますと、早速スラックラインにチャレンジしはじめる。
やり方は人それぞれかもしれないが、自分は足下を見ないで視線を前方遠めに固定。上半身はリラックスさせてスピードをあまり落とさずに歩く。
チャリもサーフィンもスノーボードも同じだが、ある程度スピードに乗った方がバランスは安定する。
その要領でやってみるとかなり進める。
ガキンチョたちと一緒になって、何度となくトライする。
何回か足を踏み外して転ける。
いつの間にか、腕も脚もすり傷だらけ。
お昼時になって、ランチにお呼ばれ。
夏野菜のカレーだ。
まるでカフェ飯?!
オシャレなランチだ。
お昼前からちょうど裏山へクライミングに行くツアーの時間だったので、キャンプ場内からガキンチョたちの姿が少なくなった。
これで集中してスラックラインの練習ができる。
バイクで遊びにきた友人と、大人2人で黙々とトレーニング。
そしてついに!
10mのラインを渡り切った。
コツは、何にも考えないこと。
李小龍先生もおっしゃったように
「考えるな、感じろ」
とうことだ。
とかほざいてはいるが、渡りきったのは1回だけなので、まぐれの域を出ないのが悲しい…。
クライミングから子どもたちが帰って来た。
子どもたちの中でも一番うまかった奴に
「オレ、全部渡りきったぜ!」
と自慢した。
40過ぎのオッサンが、小学生に対抗心メラメラなのも大人げないが、大人げないのは大人の特権なので、思いっきり行使する。
もう一泊してゆっくりしたいのは山々だが、海にも行きたくなってきたので、これにて撤収。
後ろ髪引かれつつ、北軽井沢を後にした。
ユニフレーム(UNIFLAME) fanマルチロースター
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