石巻ボランティア活動レポート #2
初日の漁業支援活動を終えて、牡鹿半島の先の方まで回ってみる。
GO!GO!CAMPの仕事で何度か連絡をした、おしか家族旅行村というキャンプ場があるが、震災以降連絡がつかず気になっていた。
牡鹿半島のリアス式の海岸線を走ると、入江ごとに小さな集落があるが、ほとんどが津波の被害に遭っている。目の前には穏やかで美しい海が広がっていて、そのコントラストが余計に痛々しい。
家族旅行村に到着。高台にあるおかげで津波の被害は受けていないようだ。しかし門が固く閉ざされていて中までは確認できなかった。
眼下に太平洋、左手に金華山を見下ろすなんとも雄大なロケーションだ。営業再開した折にはぜひ数泊滞在してみたい。
その後、石巻港の方を案内してもらった。
この街の基幹産業である水産加工所が建ち並ぶエリアは、あらゆる建物が見るも無惨に破壊され、港に近い住宅地は建物の基礎だけ残した荒れ地と化している。
テレビで見たことのある光景…、いやテレビで見たのはフレームに切り取られた一部でしかなく、実際に目の当たりにすると、被害の広がりや奥行きといったスケール感は想像をはるかに凌ぐ。そして実際に現場に立たないと感じることがないであろう埃や臭い。いくら言葉を紡いでも伝わりきらないであろう。筆舌に尽くし難いとはまさにこのようなことに違いない。
4ヵ月後ですらこの状態だ。数ヶ月前に来た人に言わせるとさらに絶望的な光景だったらしい。復興には途方もない時間がかかるのだろう。しかし少しずつでも前に進んでいることは間違いない。
翌日も、漁業支援の活動をした。たった二日だが漁師さんたちは「おう!また来てくれたか」と迎えてくれた。
この日は、船で沖にある牡蛎棚まで行っての作業もした。漁師街で育ったオレにとって、言葉こそ違うが、故郷に帰ったような気持ちになる。
夕方、作業を終えて帰るときには、またここに帰ってきたいと本気で思った。
to be continued...
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