海好き、山好き
海が好きだ。
山が好きだ。
どっちが好きかと問われたら?
好きの質が違うから優劣はつけられない。
離島の漁師町で生まれ育ったから、海は身近な存在だった。
ガキの頃から泳ぎ、釣り、潜った。
悲しいかな、まだ波乗りの文化はなかったので波乗り経験はなかった。
故郷の島には高い山がなく、雪山なんて見たことなく育った。
大学入学で上京して、友達に誘われて、野沢温泉で初めてスキーを履いた。
一面の雪にはしゃぎ、見遥かす山々の姿に神々しさを感じた。
その後スキーを本格的に始めたが上達せず、流行りはじめたスノーボードに出会いハマる。
スノーボードの情報配信の会社に転職し、現在に至る。
30代も半ばになって、本格的にサーフィンをはじめる。
歳食ってはじめたサーフィンはなかなか上達しない。
うまくなりたいという想いと、とにかく海に入っていたいという想いが重なり合って、春から年末までほぼ毎週海に通うようになり現在に至る。
そんな生い立ちで、山や海と向き合ってきたわけだが、それぞれに別々の感情を抱いている。
山は、父。
海は、母。
まだどちらも奥が深くて、究めるどころかほんの序の口。
だが、この感じはしっくりくる。
父なる山は、目指すもの。
母なる海は、帰るもの。
なんつって。
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