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Posted by naturum at

2013年03月05日

決戦は日曜日

毎年恒例、スノーボードの大会の裏方やってきた。

この大会には2001年から関わってきたから、もう12回めか。
出場するライダーたちも世代交代してるし、運営の中心メンバーも世代交代している。オレもそろそろ引退して観戦する側にまわろうと思ってたけど引き続きジャッジ集計係を拝命。まぁ楽しいからいいんだけどね。

大会前日の金曜日。関東では春一番が吹き荒れる中、関越道を湯沢方面へと走らせる。南から吹く暖かい風の影響で気温は高い。それでも関越トンネルを抜けるとそこは雪国だった。今年は積雪量が多いので湯沢界隈の道路脇には雪壁がある。会場の上国に入る前に腹ごしらえしようってことで、なんとなく良さげな和食のお店に入る。お店の名前は「こめ太郎」。店は古民家風の造りで、釜飯やとんかつ定食なんかが名物らしい。オレは越後もち豚のとんかつ定食を、連れの若手は津南ポークの生姜焼き定食を注文する。
初めて入った店だが、大当たりだった。越後もち豚はやわらかい肉質でジューシー。脂身は香り豊かで上品な味わい。飲み込むのがもったいないぐらいうまい!若手が頼んだ津南ポークの方も生姜焼きというより、ポークステーキ・ジンジャー風味というくらい肉厚。一切れトレードしてもらったがこちらもうまし!どちらかというと越後もち豚の方がオレ好み。
付け合わせのお豆腐は「お塩で召し上がってください」と言われた。テーブルに置いてある粗塩をパラリとふりかけて食べると、塩をかけたのにデザートのような甘味すら感じる。もちろんお米は魚沼産コシヒカリ。大満足。今度から石打界隈に来たら絶対に寄ろう。



上国に着く頃にはパラパラと雨が降りはじめた。気温は4〜5℃ぐらいかな。ゲレンデの雪面はたっぷり水分を含んでいる。寒冷前線が今晩中に通過するらしく、この雨も未明には雪に変わる予報だ。つまり明日は凍ったアイスバーンに新雪が積もるってことか。ヤバいね。



明けて土曜日。集計用のリストも準備万端で大会に臨む。公開練習中にウッチー、りょうた、アクさん、ひろみちゃん、ハルちゃんたちが来てくれた。舞子の保養所に泊まって滑るらしい。一緒に滑りたかったけど、お仕事だからしかたない。「楽しんでね〜」
と送り出して、お仕事開始。

今回は4台のカメラが入って中継してくれるらしく、集計テントからもモニターで全ライディングが見られる。しかもハイビジョンだからかなりクリア。モニターを見ながら、ジャッジと無線でやりとりして点数を集計という、なかなか恵まれた環境で順調にお仕事に勤しむ。



しか〜し、コースは降雪と強風の影響でコンディションが悪化。12名がジャッジランした時点で競技中止となった。本来土曜日のジャパンオープンを勝ち上がった20名のライダーとインビテーションライダー5名を交えてのワールドチャレンジを日曜日に開催する予定だったが、ジャパンオープン参加者全員55名とインビテーションライダーを交えて60名でのワールドチャレンジを日曜日1日で開催することになった。あっちゃ〜、明日は長くなりそう…。
競技は中止となったが、エキジビションを兼ねた公開練習という形でコースはオープン。仕事がなくなったので滑りに行くのもありかなとと思ったけど、ゲレンデは薄パウ・オン・ザ・ガリガリ君状態。滑るのは諦めてライダーたちのエキジビションを見学。12歳をはじめティーンエイジャーのライダーたちもマジで上手い。ジブでの板さばきとか大人のライダーと何ら遜色ない。しかも休みなくずーっと滑ってるし。元気だなぁ。

日曜日の予想天気図は等圧線の間隔も緩み風の心配はなさそう。寒気が下りて来てるので、雪は止まないかな。このまま降り続けば明日はパウダー?

翌朝、目を覚まして窓から外を見ると、案の定一晩でどっさり積もっている。こりゃソッコー準備して行くしかねー。パソコン持って本部テントに行ってみて愕然。テントの隙間から雪が入ったらしい。オレが仕事するテーブルが雪まみれ。電源用のタップも雪をかぶってるし乾かさないと漏電する。バタバタ支度してたら、あら?もうこんな時間?しまった!出遅れた!!
1本だけでも滑らせてってことで、リフトに乗り込む。狙ってた大別当コースはすでに何本ものトラック。大別当は諦めてコース脇のハジパウで遊ぶ。雪はたんまり積もってて底当たりもしないし、隠れガリガリ君の気配もない。1本だけでも楽しかった。



さぁ、納得したところでお仕事開始。
競技はほぼ順調に進行して、Aグループ、Bグループからそれぞれ4名が決勝トーナメントに進む。1 on 1のトーナメントでは各ライダーは持てるスキルを出し尽くしての戦いとなる。それに決勝トーナメントまで勝ち上がるライダーはやはりメイク率も高い。レール上でのトリックも気持ちいいくらいスムーズだし、キッカーから720や900繰り出してもランディングはビタビタに合わせてくる。パワーロスすることなく最終のキャニオン越えのセクションに入り、滞空時間の長いエアでキッチリメイクする。そんなハイレベルな戦いを間近に見られるのは幸せだ。一緒にモニターにかじりついてたオレと同年代のオヤジたちが、一周りも二周りも年下のライダーたちのライディングに「ウォー!」とか「イェー!」とか歓声を上げるのも微笑ましい。
優勝は関功、準優勝は田中陽、3位に石田貴博。今最も脂が乗ったメインエイジだ。
おめでとう。そしてありがとう。

また来年、この場所で。

Peace out.  続きを読む
タグ :THE SLOPE上国


Posted by BINGO☆ at 19:59Comments(2)雪乗り