ナチュログ管理画面 マリンスポーツ マリンスポーツ 関東 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報


2009年02月15日

かぐらバックカントリー 2DAYS 後編

窓の外を通り過ぎる風の音で目が覚めた。

昨日のピーカンが夢だったかと錯覚するくらいの荒天。

雪は、降り積もるというより、急き立てられるように風に追われ、留まることなくあちらこちらに運ばれていると言った様子だ。

暖炉の火が落ちた山小屋は、ゆっくりと温もりを失いつつあった。


朝食を済ませた頃には、和田小屋前の第4ロマンスが運転開始。和田小屋宿泊者だけが味わえるファーストトラックを数本堪能する。
第2高速クワッドが強風のため運転停止となり、登山口までは第2のリフト終点からコース内をハイクしていくことになった。

コース内を20分ほどハイクし、登山口からバックカントリーエリアへ。
荒天の影響で入山者は少ない。
昨日のトラックは完全にリセットされている。
つまり先頭を行くガイドが全行程ラッセルして道を作る。
地形によって風の通り道となっているところもあるらしく、激しい横風に歩みが止まる。
昨日よりもかなりスローペースだが、ゆっくりと、しっかりと、雪面を踏みしめながら歩を進める。

登ること約2時間。
中尾根ピークに到着。
風はいまだ強めだが、堪えきれないほどではない。
今年のウェアは調子が良いらしく、それほど寒さを感じないが、ザックから取り出したミネラルウォーターは、みるみるうちに凍りはじめた。
体感よりも寒いらしい。

休憩しながら眺める景色は、昨日とはまったく違う表情を見せていた。
昨日は遥か日本海まで見渡せたるほど澄み渡り、優しい顔を見せてくれた。
今日は、荒々しく殺伐として、油断すればすぐに呑み込まれてしまいそうな厳しい顔。
しかしどちらの表情も美しい。

以前は、厳冬期に登山をする人の気が知れなかった。
だが今なら、少し理解できる気がする。


中尾根を少しハイクダウンしてボードを履く。
風を交わす南向きの大斜面を一人ずつ滑り降りる。
風に飛ばされ吹きだまった粒子の細かい雪。
ノートラックのオープンバーン。
斜面を大きく使ってターンする。
想像以上にスピードに乗り身体が遅れそうになる。
少しだけ前足を踏み込んでテールを送り出す。

視界の端に大きなスプレーが見えた気がした。




同じカテゴリー(雪乗り)の記事画像
決戦は日曜日
エフジュー★ライダー
Hakuba 2 Dayz
BLIZZARD
野沢温泉からの光ヶ原 2DAYZ
スノーパーク尾瀬戸倉 GPG
同じカテゴリー(雪乗り)の記事
 決戦は日曜日 (2013-03-05 19:59)
 エフジュー★ライダー (2013-02-13 19:36)
 Hakuba 2 Dayz (2013-01-22 21:43)
 BLIZZARD (2013-01-15 20:54)
 野沢温泉からの光ヶ原 2DAYZ (2012-02-16 00:26)
 スノーパーク尾瀬戸倉 GPG (2012-01-30 22:08)

にほんブログ村 アウトドアブログへ
にほんブログ村
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
かぐらバックカントリー 2DAYS 後編
    コメント(0)